現在の東京都青梅市に存在するという奇岩。青梅から日の出方面に抜ける山中にあり、沢沿いに山道を500メートルほど入ると、幅15メートルほどの大きな岩が見えてくる。
一見普通の大岩だが、夜になるとまるでこんにゃくのように表面が柔らかくなり、藁でさえも突き刺せるほどの柔らかさになるという。
この岩が柔らかくなる時期には諸説あり、2月8日の深夜であるという話や12月31日の大晦日であるという話、実は毎晩深夜には柔らかくなっているという話もある。
この岩がこの名前で呼ばれるようになった理由にも諸説あり、柔らかくなる以外にも岩の形がこんにゃく芋やこんにゃく玉に似ているからこの名前が付いたという説、この岩のある峠道がこんにゃく峠という名前だったから、という説もある。
厳密には妖怪と言うより怪異と言うべき存在かもしれないが、他に類をみない非常に興味深い報告である。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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