世界中で発生している海難事故。
昨年に発生した海難事故や船舶の事故を調査した結果、東シナ海のある地域に限って少なくとも85隻の貨物船と旅客船が行方不明になっていることが判明した。
保険会社アリアンツの子会社であるグローバル・コーポレート&スペシャリティ(Global Corporate&Specialty)の報告によると、中国南部、インドシナ、インドネシア、フィリピンの水域では昨年2016年の水難事故のうち行方不明・遭難などの4分の1が発生しているとドイツの新聞WELT紙が報じた。
更に問題の海域では近年の10大事故のうち6件が発生している事を踏まえ、今後も事故が発生したり、何の痕跡も残さず船が消えてしまう場所になるだろうとの懸念があるという。まるで船や飛行機が忽然と消えてしまう場所、バミューダ・トライアングルのような魔の海域になりかねないというのだ。
専門家は、事故の主な原因は船の保守不良や、各種規則の執行不足、またセキュリティ基準の欠如による所が多いとしている。船の保守不良や、フェリーの過積載等の順法違反に加え、天候も事故や行方不明の原因になっているとのことだ。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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