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遂に科学は「死者の蘇生」という神の領域に足を踏み入れた!?

 英紙「デイリーメール」によると、米国Bioquark社が2018年に脳死患者を生き返らせる実験を行う計画であるという。

 脳死を回復させる手順としては、患者自身の血液から幹細胞を取り出して培養し、本人の体に戻し、Bioquark社が開発したペプチドBQ-Aを患者の脊髄に投与し、15日間にわたりレーザー刺激や正中神経刺激を加える、というやり方だ。
 成功すれば、患者の中枢神経系が回復して呼吸や循環の機能制御が復活し、認知機能も復活するという。




 立ったり座ったり歩いたりは出来ないが、Bioquark社の脳死回復実験は、「ReAnima Project(リアニマ・プロジェクト)」というプロジェクトの一環で、人間の神経の再生と蘇生から最終的には完全な回復を目的としている。

 Bioquark社が脳死者の復活実験を計画したのは今回が初めてではない。昨年にもインドで実施する計画があったが現地の政府機関であるインド医学研究評議会(Indian Council of Medical Research)により中止されられた。

 今回の実験の前に動物実験が行われない予定だ。そのため脳死を人の死と定義しない説を支持するする人々からは「人体実験ではないか?」という批判や、倫理的な批判もされている。

 医学的にも「脳死後の脳は急速に融解を始め、20日ほどで形を失ってしまう為、15日もの治療の間、脳は崩れてしまわないのか?」という指摘もある。

 脳が崩れたまま蘇生したとすれば、当然元の人間では無くなり、思考出来ず認識のみする動物と化してしまう。




 とはいえ、良くも悪くも非常に興味深い研究である。遂に科学は「死者の蘇生」という神の領域に足を踏み入れてしまったことになる。

 寿命は天から与えられたもので、まさに「禁断の果実」である。この果実が実を結ぶその時、人類には福音がもたらされるのか?或いは、天罰がくだるのか?

(深月ユリア ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY