ここにきて新型ミサイルを含む発射実験を複数回行うなど、軍事的行動を見せる北朝鮮。新型ミサイルは米国本土に着弾する可能性も高いとして、軍事衝突も有り得るのではないかと危惧する声も上がっている。
そんな中、アメリカの牧師らからアメリカと北朝鮮の軍事衝突が核戦争へ発展していく事が聖書にて予言されているとする見方が出てきている。
カリフォルニア州リバーサイドにあるハーベスト・キリスト教奨学金のグレッグ・ローリー牧師は、「北朝鮮と米国の緊張が高まっている現状を分析すると、聖書の黙示録にある「終わりの時」の預言に適合している」と示唆している。しかし、「米国と北朝鮮は黙示録における終末の前に共に破滅を迎えてしまうことが暗示されている」とも述べているのだ。
彼は「黙示録における終末の時には、北朝鮮に似ている国は出てこないが、中東のイランに近い国についての言及は存在している」として、アメリカと北朝鮮が共に黙示録の前に戦争等で共倒れになった後、北朝鮮のミサイル技術等が中東に流れ、イランが最終戦争の火蓋を切ることになるだろう、としている。
実際、ジョン・ボルトン元国連大使は両国は軍事的に結びついており、北朝鮮が核兵器の新たな供給システムを開発し、イランが購入する流れが存在している可能性が高いと述べている。
しかし、新約聖書の研究を行っているフロリダ州ノックス神学校の教授であるサミュエル・ラマーソン博士は、ローリー牧師らの見解についてパニックになる理由はないと語った。
彼は「聖書の予言は、しばしば難解な言い回しが頻繁するため読解が非常に困難である」とし、読み解くためには分析を重ねる必要があるという。
「聖書の予言は、特定の政治的または社会的な問題が必ず起きると、私たちに知らせているものだと考えるべきではありません」とラマーソン博士は続ける。
世界情勢が不安になると、週末予言や黙示録の言葉が引用されたりするものだが、流言に踊らされる事のないようにしたいものである。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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