イギリスでは歴史のある屋敷や邸宅には必ず幽霊が住み着いているとされており、中には世界的に有名な幽霊屋敷が多数存在している。イギリス国民の中には幽霊の存在を信じている人も多く、逆に古い物件で幽霊が出ないところは資産価値が下がる、とまで言われているほどだ。
そんな文化背景もあって、イギリスでは民間も含め心霊研究家が多く存在し、幽霊の存在を検証するテレビ番組も作成されている。
例えば2002年に放送開始した「Most Haunted」は古い住宅や城、砦、その他幽霊が出現する、超常現象が起きるという具体的な証言のあった200箇所以上の場所を訪れ、関連エピソードや直撃取材を行っている。
この番組にて、サウスヨークシャー地方ウェントウァースに存在し1630年に建築されたウェントワース・ウッドハウスが取り上げられることになり、撮影クルーがカメラとともに深夜の屋敷内に足を踏み入れる事となった。ここまでは普通のテレビ番組でありがちなことなのだが、なんとはっきりとした幽霊の姿が目撃され、カメラに記録されてしまったのである!
撮影クルーのうち2人が屋敷内部の廊下を調査していた時の事。廊下の先は降りる階段と登る階段が続く構造になっているのだが、廊下を撮影しながら解説するスタッフの前で、白い人影が浮かび上がったのだ。その人物は確かに階段をあがるような動きを見せ、闇の中へ消えていった。
この様子は肉眼で目撃されただけでなく、カメラにもきちんと捉えられていた。慌てて撮影クルーが廊下を奥へと走り、誰かいないか声をかけて回る。しかし、廊下にも周囲の部屋にも、どこにも人はいなかった。それだけではない、この撮影の時建物内にいたのはこの2人だけだったのである。
今一度よく動画を見てみると、人影は現れてすぐに「上」の方へ、階段を登っているような動きを見せているが、その後追いかけた撮影クルーは廊下の先にある階段を下っている。つまり、人影は存在しない階段を登っているような動きとなっているのだ。
果たして、彼らが目撃してしまった人影は本当の幽霊だったのだろうか?
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
関連動画
Most Haunted Finally Catches Ghost On Camera Leaving Presenters In Tears