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16歳の結合双生児「私達は離れたくない!」

 16歳の結合双生児「私達は分離したくない!」

 上の写真は結合双生児のカルメン・アンドラーデさんとルピタ・アンドラーデさんだ。二人は2000年に生まれ、医師からは「3日もてば良い方だ」と言われていたが、現在二人は16歳である。




 2人は肋骨の一部、循環系器官、消化器官、生殖機能を共有し、それぞれが頭、心臓、2つの腕、肺、胃を持つ。
 ルピタさんは脊椎が極度に湾曲し肺を圧迫している為、肺活量が通常の40%しかない。今後は神経系の障害や、呼吸に影響が出る可能性があるという。医師は命の危険性も指摘し分離手術を勧め、両親は二人に最先端の医療技術での分離手術を受けさせようと就労ビザを取ってアメリカに渡った。

 しかし、2人は「分離手術を受けるつもりはないわ。私たちは離れたくないの。分離手術によってお互いを失う可能性あるなら、寿命を全うしたい」と拒否。
 2人は物心ついた時からフィジカルセラピーで、立ち方、座り方、歩き方、バランスの取り方などを訓練してきた。2人が初めて歩いたのは4歳だったという。洋服は毎回2セットを購入し、母親の友人が仕立てたものを着用している。

 2人はそれぞれ身体の右側と左側とを息ピッタリにコントロールしあい助け合っているが、それぞれが全く異なる人格である。カルメンさんは社交的でお喋り上手で、成績も良く、マスカラやアイラインなどのおしゃれも欠かさない。一方でルピタさんは大人しく、内向的で、化粧は全く興味がないという。

 現在、ノンノワグ高校(Nonnewaug High School)で農業について学んでいる2人は「私たちは動物が大好きなの。将来は獣医か、畜産関係の仕事に就きたいわ」と夢を膨らませる。
 更に、カルメンさんは現在、免許を取得するために父親のトラックで運転を学んでいる。免許が取れたら「大きなピックアップトラックでアメリカ中の友人を訪ねてまわりたい」という。




 外出時には二人を注視する人々もいるが、そんな時はカルメンさんが「私たちは科学実験の失敗作なのの」とユーモラスに返すという。

「時々私たちに突然お金を渡してくる人もいるわ。でもお金はきちんとお返しします。私たちは自分たちの身体を不憫に思っていません。ちょっと人とは違うだけで、2人で身体を共有してで、精神的にも支えあっているのよ」

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