「今昔物語集」卷三十一本朝第十七に巨人に関する不可解な話が掲載されている。現在の茨城県の海岸に巨人の遺体が漂着したという記録があるのだ。
藤原信通朝臣という人物が常陸の守の任にあったときのこと、嵐の翌朝、東西の浜に巨大な人間の遺体が漂着した。
その身長たるや15メートルもあり、上半身を出して砂浜に埋まっている。首、右手、左足がなく、身なりや肌の感じから判断するに女と見受けられた。その腐った異臭は周囲に多大な被害を与えたという。
筆者が懇意にしている飛鳥昭雄先生はこの女こそ、UMA『ニンゲン』のことではないかと指摘している。
因みに筆者はこの遺体は当時はまだ生存していた絶滅動物『ステラーカイギュウ』ではないかと推測している。
(山口敏太郎ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)