変幻自在に姿を変える水辺の精霊「ニクス」

 二クスはヨーロッパの北部の国々、ドイツ、スイス、北欧などに伝承されている生物で、川や湖などの淡水に生息している。

 語られている地域によって姿は異なるが、通常、雄の場合は蛇や魚、美形の男性など様々な姿に変化すると言われている。雌の場合は上半身が人間の女性で、下半身が魚の姿である。

 人魚に近い存在だが、セイレーンと人魚を掛けあわせたような怖ろしい性質を有している。

 雌は妖艶で美しい姿をしているが、その姿で人間の男を虜にして水中に引きずり込んで捕食してしまう。襲うのは男性だけではない。ニクスは甘い歌声を発するが、その歌声は女性をも虜にし水中におびき寄せる。




 最も危険なのは妊娠中の女性と洗礼をうけていない子供だと言われており、歌声は彼らに対して最も強い効果を及ぼす。

 木曜日、クリスマス・イブ、真夏の夜などに活発に活動するとされ、こうした曜日・時期には水辺に近づかないほうが良いとされた。

 引きずり込まれた際は、鉄製のものを水に投げ込むと助かると言われている。また、血を数滴、もしくはウオッカ系の酒や嗅ぎタバコをニクスのいる水辺に落とすと喜び、歌を教えてくれるという。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©PIXABAY




 

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