【実話怪談】油山の火葬場で憑依

【証言者 由美さん 福岡県生まれ 福岡県在住 女性 主婦 50代 現場・福岡市】

 由美さんがまだ学生だった頃、兄の運転する車に乗り、友人のY・Yさんとドライブに出かけた。
 当時、既に心霊スポットとして有名であった油山に出かけ、火葬場の前まで車で行った。すると友人のYさんの様子がおかしい。

 突如、意味不明の言葉をわめきだした。




 結局、Yさんをななんとかだめ兄と共に帰宅したのだが、Yさんは由美さんの自宅で突然大いびきをかいて大の字になって仏間で眠り始めた。
 取りあえず、そのまま寝かしておけという事となり、由美さんさんは兄と共に、自宅の近所にある更に上の兄の家に行っていた。すると自宅にいる姪が突如呼びにきた。

 「Yさんが、おかしいよ、自分はYじゃない、T・Mだって言っているよ」

 姪の話によると、ご飯の準備ができたので寝ていたYさんを起こすと、自分は違う人物であり、Yではないと大暴れし始めたという。
 由美さんは兄と一緒に大急ぎで自宅に急行してみるとやはりYさんの様子が異常な状態であった。

 「こんな車乗りたくない、おろせ、お巡りさん、降ろしてください」
 錯乱するYさんを取り押さえ、頬を叩き正気にさせた。しばらく、Yさんは放心状態であったが、落ち着いたので、Yさんを兄の車で彼女の家まで送ったのだが、家に帰って後もYさんは収まらない。

 「私はT・Mだ、みいちゃんに聞いてみろ」
と大騒ぎをし続けたことで、近在で評判の拝み屋のもとに行きツキを落としてもらったことでなんとか事態は収拾した。

 さて、このYさんの言葉を聞いた由美さんは気になる事があった。当時、Yさんの彼氏は『みいちゃん』という渾名であったのだ。そこでT・Wという名前を彼氏に聞いて見ると、彼氏は神妙な顔になってこう言った。




 「あいつか、あいつ仲間だったんだけど他県に転校してしまってな、近々戻ってくる予定だったのに、死んじゃって、油山の火葬場で焼かれてしまったんだ」

 由美さんは愕然とした。T・Mという人物は実在し、あの火葬場で焼かれていたのだ。勿論、油山の一件は、彼氏は知らないはずなのに・・・。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©PIXABAY

 

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