『人魚』は世界中に伝承されている妖怪伝説である。
意外な感じがするがグアムにも人魚伝説が残されている。
グアムのサンアントニオ橋には人魚になった女の子の話が伝承されている。
あるチェモロ人の一家に美人の三姉妹がおり、特に末娘のシレナの美貌は近在でも評判であた。
だが、このシレナ(シィレーナとも言う)という女の子は、母親の手伝いもせず泳ぎに夢中になっていた。
ある日、叔母の家にお使いにいったのだが、川遊びに夢中になり、お使いを忘れてしまった。
そのことに激怒した母親は「あんな子は、魚になってしまえばいいのよ」と口にした。
すると本当に『人魚』になってしまったという。
なお、現在このシレナが変化した『人魚』の銅像が建立されており、その像が設置された公園は、セレナがお使いに行くはずだった叔母の自宅近くにあったサンアントニオ橋を再現したものだ。
妖怪好きなら必見のグアムのスポットである。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
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