3月14日に放送された欅坂46(以下、欅坂)の冠番組『KEYABINGO2』(日本テレビ系)でのやり取りがにわかに話題になっている。
その回の企画は「ビビリンピック」と称し、欅坂のメンバーにドッキリを仕掛け、その結果をクイズで答えるものだった。
最初のドッキリはビリビリペンやドアを開けたらスケキヨマスクを被った男が立っている、というような他愛もないもの。ドッキリを仕掛けられたメンバーも可愛らしいリアクションで笑いを取った。
2つ目のドッキリは「卒業告白ドッキリ」だ。2人で楽屋にいる時に片方のメンバーが「欅坂を卒業したい」と相談するドッキリを仕掛けるが、相談された方は実はそれを知っていて、「私も卒業したい」とドッキリを仕掛ける、いわゆる逆ドッキリである。
まずは齋藤冬優花が佐藤詩織にドッキリを仕掛けると、騙すはずが仕掛けた本人が深刻な話になってしまい、佐藤は泣き出して齋藤の卒業を止めようとしたものだ。
1stシングルとなった『サイレント・マジョリティー』の個別握手会において、握手券が売れ残った、言わば人気ワースト1位と2位だった二人にとって、卒業の話はリアルだったのかもしれない。
続いては仲良しの渡邉理佐と志田愛佳の番だ。これが今回一番の問題であった。
渡邉が最初に卒業を切り出し、それを受けて志田も卒業の意志を伝える予定だったが、渡邉は最初から号泣。渡邉は「1回辞めたいナミが来た時、話したじゃん」と過去の話をする。
お互い、泣きながら話し、志田もついに卒業の意志を明かすと渡邉は「辞めたい、辞めよう」と躊躇なく同意してしまう。これには逆仕掛けの志田も涙が止まり驚きの表情を見せた。
渡邉は番組内で「いつかは辞める時が来るので。それを想像したらちょっと悲しくなりました」とコメント。放送後の15日に更新されたブログでは「あれは、あくまでも全部ドッキリなので、、本当にそう思ってないので安心してね(笑)」とフォローした。
しかし、渡邊が辞めたいと思っていた時期があったのは告白により確実であり、また今でも「辞めよう」という感情が少なからず露見したことがファンならずとも視聴者には強く感じられた。
欅坂46は21人の中、元々アイドル活動であったり芸能事務所に所属していた過去を持つメンバーはたった3人だけである。殆どのメンバーが新人芸能人としては恵まれすぎた環境によって今の地位を得ている。
ただし、AKBや乃木坂と比べられることでプレッシャーの大きさからのストレスや多忙による疲労度は想像に難くない。
また、CDデビューから1年もしない昨年の10月には、イベント用の衣装がナチスの軍服に似たデザインだと指摘されて国際的な問題にもなった。
日本国内の報道だけではなく海外でも本人たちの写真が拡散し、反ユダヤ主義の監視をしている団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」まで動いたのは記憶に新しい。メンバーのしでかしたことではないにしてもストレスは大きかっただろう。
奇しくも次のシングルのタイトルは『不協和音』。そのタイトルが指し示すように脱退者は出る可能性は低くない。
(四方山よもお ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像は『欅坂46 欅宣言 2016 June 6月 渡邉理佐」表紙より