芸能界の嫌われ者、武田鉄矢の『水戸黄門』が歓迎されないワケ

 最も有名な時代劇シリーズのひとつ、個性的な面々の黄門様一行が世直しの旅をする勧善懲悪の娯楽ドラマである『水戸黄門』が6年ぶりに復活する。

 そこで、主人公の水戸黄門を歌手で俳優の武田鉄矢が務めるとの報道に早くも賛否両論の声が上がっている。

 歴代の黄門様は東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗と、それぞれに個性が際立つ5人である。今回の武田という人選もまた個性が強く、制作陣としては「親しみやすい水戸光圀」との狙いがあるらしい。

 しかし、この配役に世間はあまり歓迎ムードではない。




 武田鉄矢のイメージは好きな人にとっては己の哲学を貫き通す男、苦手な人にとっては我が強く説教臭いタレント、といったところだろう。人気ドラマ『3年B組金八先生(以下、金八先生)』(TBS)シリーズでは人柄が良く説教をする役だが、実際にも説教臭いところがある。

 大阪嫌いを公言したり、写真の撮影を求める子供や握手を求めるファンを「私はあなたのことを知らない」とあしらうエピソードも有名だ。

 芸能界の中でも武田を良く思わない人間はいるようだ。

 『金八先生』の第1シリーズで生徒役を務めた田原俊彦は、武田鉄矢が苦手だから年に1回、金八シリーズ出演者が集まる会合「金八会」にも出席していない。

 俳優の中尾彬は武田鉄矢嫌いを公言している人物である。いわく「生理的に嫌い」で、実際にどのようなエピソードがあったのかはわかっていない。

 またフォークシンガーとしてやや後輩にあたる松山千春も「生理的に駄目」と発言。毒舌で知られる松山だが「いじり」と言うよりはやはり「嫌い」なようだ。一方で同ジャンルの先輩としてリスペクトをしている発言もしていた。

 本人も自分のことを好きじゃない芸能人を推測で挙げたこともある。ドラマ『101回目のプロポーズ』(フジテレビ)の撮影現場では自分が現場を仕切っていたことから、江口洋介によく思われていなかったのではないかと明かす。

 また大河ドラマの『坂本龍馬』(NHK)でも坂本龍馬役の福山雅治に過剰にアドバイスをして話を逸らされたこともあったと語った。




 そもそも武田鉄矢と言えば大の坂本龍馬好きで、自身がメンバーのフォークグループを坂本龍馬の「海援隊」と名付け、坂本龍馬を題材にしたドラマの脚本を書き、坂本龍馬の役を演じた。坂本龍馬好きアピールが激しく、坂本龍馬のイメージが武田鉄矢になってしまいっている人もいるだろう。
 武田鉄矢のせいで坂本龍馬を良く思わない人もいるくらいだ。坂本龍馬好きからしたらたまったものではない。

 今回、水戸黄門を演じることでそのイメージがそうそう変わることはないと思うが、水戸黄門という新たな武器を手に入れた武田鉄矢は、自らが黄門様になったような気分で世間に自分の哲学を語ることが想像できる。

(四方山よもお ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像は『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬 [DVD]』ジャケットより

 

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