秋田県激怒!『サヨナラ、きりたんぽ』タイトル変更はあの影響だった!?

 3月8日、渡辺麻友主演のテレビ朝日の新ドラマ『サヨナラ、きりたんぽ』が秋田県内の市役所からタイトル変更を要請された、と報道があった。

 本作は秋元康の原作で、渡辺麻友が「“純愛を貫き通すため” “理想の男性に裏切られた復讐のため” “愛の方向性がズレたため” 出会ったサイテー男たちを成敗してしまうのです!」(「タイトル未定」公式HPより)という悪い男を成敗する女性版の『必殺仕置人』とも言える作品。




 また、現在HPでは削除されているが本作は「平成の阿部定」(愛した男性の局部を切断して殺害した実在の女性犯罪者)というコンセプトもあったという。

 タイトルの「きりたんぽ」と命名したのには特に意味はないようだが、語呂合わせとして「きり」は切断を意味し、「たんぽ」は男性局部をイメージしたものであるのはほぼ間違いなく、そこへ秋田県側から「郷土料理であるきりたんぽのイメージを損ねる」とクレームを出されたようである。

 現在、『サヨナラ、きりたんぽ』はテレビ朝日の公式HPでも「タイトル未定」と表示されており、改めてどのようなタイトルが発表されるのか注目されている。

 さて、本作のテーマの一つとなった「阿部定事件」であるが、実は1936年の事件発生当時、新聞報道では偶然か否か、今回の『サヨナラ、きりたんぽ』問題と同様の表現規制があったというのだ。

 阿部定が引き起こした事件が当時あまりにセンセーショナルだったため、報道各社が男性性器の表現に頭を悩ませたという。男性器の呼称を一般的な「ち」から始まる3文字で表記するには少々品がなく、かと言って「男性器」「生殖器」では生々しすぎてとても書く事ができなかったという。

 そこで新聞報道各社は熟考の末、「局所」という表現を行ったといわれ、現在も男性器を表す表現として使われるようになったという都市伝説がある。




 また、「阿部定事件」は1976年の日本映画『愛のコリーダ』(監督:大島渚)において「本番シーン」を撮影し、該当シーンの修正が行われたほか、映画のスチール写真を掲載した雑誌がわいせつ文書図画にあたるとして裁判沙汰になるなど常にトラブルの絶えない題材であったという。

 そのため今回の『サヨナラ、きりたんぽ』のタイトル変更騒動は一部では「阿部定の呪い」と見立てる好事家の多いという。

(安坂由美彦 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像は『大島渚 4 – 愛のコリーダ/愛の亡霊/マックス、モン・アムール(DVD)』ジャケット写真より

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