業界のウワサ

荒木飛呂彦『王様のブランチ』で「死んだ人が生き返るのが嫌」あの人気作品を全否定!?

 『ジョジョの奇妙な冒険』などの著作で知られる漫画家の荒木飛呂彦氏が3月11日TBSの番組「王様のブランチ」に出演した。

 荒木氏は「ジョジョの大ファン」と語る番組MCの谷原章介と対談。「お互い顔が似ている」「年齢不詳」といった共通点を持つ2人だけにインターネット上では放送前から大きな注目を集めていた。




 そして本日、谷原との対談中、荒木氏から発せられた自身の作品論がインターネット上で大きな物議を呼んだのだ。

 番組中、「キャラクターの生死についてどう思っているのか」という谷原の質問に荒木氏は「死んだ人が生き返る漫画がよくありますよね」「完全に劇中で死んでいるのに簡単に生き返るのがイヤ」「神様が命を与えてくれたという漫画は好きじゃない」と答えていた。

 上記が具体的にどの漫画を指しているのかはわからないが、荒木氏の主戦場である『週刊少年ジャンプ』には本人が語る「死んだ人が生き返る漫画」が多数連載されている。




 特に有名なのが鳥山明氏の『ドラゴンボール』であるために、インターネットでは「荒木先生、ドラゴンボール全否定ww」「(ドラゴンボールとジョジョは)同時期に連載してたじゃないかwww」と猛ツッコミを受けるハメになってしまった。

 ところが荒木氏は以前にとあるインタビューで「ドラゴンボールは偉大な作品」「(好きな漫画として)5本の指に入る」と語っていたほか、インタビュー後半では荒木氏の仕事場にカメラが入り、自身の作品『ジョジョ』と並び『ドラゴンボール』全巻がバッチリ並んでいる本棚が映し出されていたことが後でわかり、「先生、ドラゴンボール大好きじゃないか!」「荒木先生のツンデレぶりがよくわかった」と、大きくなった今回の騒動は意外な形で収まったようである。

(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

画像は『荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)」表紙より