3月5日、有名ラーメン店「ラーメン二郎仙台店」がツイートした【暗い話題】が騒がれている。
つぶやきによるとラーメン二郎に来店した客のひとりが、「ラーメン大」を注文。ラーメン大は一般的なラーメン店の大盛りよりも量が多いために、店側も「はじめての方は小を注文願います」と注意を促したが一切聞気入れてもらえず、半分以上残した上で笑いながら「食えるわけねーよ」と店を出て行ったという。
ラーメン二郎仙台店側はその客のことを「クソ野郎三連コンボ」と表現し、帰り際に「2度と来ないでくださいね~」と思わずつぶやいてしまった、とのことである。
このツイートはネット上で瞬く間に話題になり「気持ちはわかる」「店側は悪くない」という擁護意見が多いものの、中には「気持ちはわかるが『クソ野郎三連コンボ』という下品な言い方は飲食店としてはアウトでは」という意見も相次いだ他に、「お客の言うことは絶対だが、迷惑客を許す飲食店が世の中に存在するのが問題」と問題を提起する人も多く、かの有名な格言「お客様は神様です」の本当の意味を改めて考えた人も多かったようだ。
「お客様は神様です」とは昭和の歌手、故・三波春夫氏が発した言葉で、現在ではほとんどの日本人が知っている格言として有名であるが、近年では「クレーマーの言い訳に使われている」「迷惑客をも『神様』として扱う風潮が問題」という意見が相次ぎ、近年では「お客様は神様です」の言葉そのものがタブー視される風潮も強いという。
そのような状況を憂いたのか、当の三波春夫氏側も近年では公式HPに「『お客様は神様です』というフレーズの意味とは」のタイトルで本当の意味を伝える文章を掲載している。
長女の三波美夕紀氏による解説によると、生前の三波氏は『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。』と自身の歌唱を神事として捉えるために、あえてお客を「神様」と表現していたことを明かしている。
三波美夕紀氏は「俗に言う“クレーマー”には恰好の言いわけ、言い分になってしまっているようです」と三波氏の発言が取り違えられている現状を修正するよう注意喚起を行っている。
【参考リンク】三波春夫オフィシャルサイト「『お客様は神様です』というフレーズの意味とは」
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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