日々、世界中のどこかで目撃されているUFO。単なる発光体や円盤状のものから、どうやって飛行しているのか解らない変わった形状のものまで様々なUFOが日々目撃されており、時には写真や動画にも捉えられている。
そんなUFOの目撃証言について、全米UFO報告センターがデータを調査したところ、1905年に最初のUFOや宇宙人らしき目撃証言が出てきて以来、実に104,947件ものUFOの目撃証言が報告されているという。そして1990年代以降、UFOの目撃回数は年間1万〜4万5,000人と飛躍的に増加しているというのだ。
2010年には、UFOの目撃回数は最大45,000人に達している。なぜ、UFOの目撃数は近年に入って急激な上昇を見せているのだろうか。
研究者によれば、増加した要因は複数考えられるという。
一つはインターネットの普及と発達により、多くの人々が自ら目撃したものを投稿し、広く世界中に情報を発信できるようになったこと。携帯電話などの端末の機能が飛躍的に上昇した事も関係していると見られている。誰もが動画や写真付きで衝撃的な体験をほぼリアルタイムで発信でき、情報交流ができるようになったことは強いだろう。
またUFOを見る人の中には自尊心が低く、自己愛の強い傾向にあり、陰謀論を信じやすい人が多いともされている。
今回調査対象となった全米UFO報告センターはワシントンに本拠地がある、世界各地のUFO情報を集積し、また検証する専用サイトだ。
このサイトのデータによると、国別で見るとイギリス、アメリカ、オーストラリアではUFOの目撃・報告例が増えているのに対して、ロシア、中国、グリーンランドなどの国では横ばいないしは低下しているそうだ。
果たして、今後UFOの目撃例はどのように推移していくのだろうか。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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