知り合いのアニメ制作会社に勤めている人間の話によると、かつて大ヒットアニメで監督を担当していた男性Bが業界を追放。前に所属していたアニメ制作会社で事務員をしているという。
アニメ監督Bは90年代はじめに演出デビュー。その後、大ヒットしたアニメシリーズで演出のほか絵コンテなどを担当していたが、近年ではキャリアが途絶え「死亡説」「廃業説」などが噂されていた。
アニメ監督Bが健在だったのは何よりだが、現在は演出の仕事から離れ、総務の事務員として定年を迎える予定であるといわれていて、巷に流れていた廃業の噂は紛れのない事実であった。
Bが廃業、すなわち現役退任に至った詳細は不明だが、一説によるとかつてBが担当していたアニメシリーズで動画スタッフとのトラブルがあり業界を追放されたといわれている。
現在、多くのテレビアニメ番組は韓国や中国の動画プロダクションに丸投げしている作品も多く、クオリティが安定せず登場人物の顔が崩れる「作画崩壊」などの現象が相次いでいる。
Bが担当したシリーズもいわゆる「作画崩壊」が相次いでおり、また回を重ねるに従い作画スタッフや動画スタッフの数は減っていき、最終的には欧米人や中国人、韓国人のクレジットが大部分を占めるようになっていたという。
Bとスタッフの間に何があったのかは不明だが、恐らくは作業の途中でスタッフが大量離脱し、そのために納期が間に合わず海外スタッフへ発注、作画崩壊を引き起こしたものと思われる。
その後、Bは業界から姿を消し、報道の通りに現在はいち事務員として働いていて、今後は作品の演出としての復帰する予定は有り得ないという。
多くの人に夢を売るアニメ業界だが、現実はなんとも儚いものである。
(横須賀小禄 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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