幽霊の出るといわれる歴史的建築物や電設の多いイギリスだが、そこで1,2を争う心霊スポットがロンドン塔だろう。
ここでは多くの人が幽閉され命を落とすなど、血塗られた歴史が重ねられてきた。そのため、多くの幽霊がこのロンドン塔の中を彷徨っているとされている。
こちらの写真は、2015年にロンドン塔を訪れたある家族が撮影したもの。女性の背後に、まるで小さな子供のような顔がぼんやりと浮かんでいる事が解る。
この写真はロンドン塔のホワイトタワーで撮影されたものだという。彼女の背後にはガラスのキャビネットが存在していたが、顔はガラスの反射とも違う現れ方をしている。また、同行していた人々に確認をとってみたが、撮影時には別の観光客が周囲にいるなどの事はなかったとの証言も得られている。
では、この写真に写ってしまった影は何者だったのか。ぼんやりとしているが、人影は女性に比べて小柄で、古めかしい服を着ているように見える。この人影から見て取れる特徴が似ているため、かつてロンドン塔に幽閉され命を落としたとされる若い王子リチャード5世だったのではないかとする意見がイギリス国内の超常現象研究家から出てきている。
彼は父であるリチャード4世の後を継いで国王となるはずの身だったが、叔父のリチャード3世の企みにより、12歳という若さで弟と共にロンドン塔に幽閉されてしまったのである。以降、彼らの姿がロンドン塔の中を彷徨うようになったとされている。
彼女の後ろに写り込んでしまったのは、母を求める気持ちの表れだったのだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)