先日アトラスで、愛知県の熱田神宮に奉納された巨大鏡餅に関して報告した。
この鏡餅は1月8日の鏡開きで割られ、参拝客に振る舞われる予定であるが、その時期を外してしまっても熱田神宮にはパワーフードが境内に存在している。
境内中ほどにある「お休み処 清め茶屋」の「きよめ餅セット」だ。
「きよめ餅は、言わずと知れた熱田神宮の名物だ。天明5年(1785年)頃から参拝客用に作られた事に始まる由緒正しきパワーフード、きよめ餅。それを頬張りながら眺める南神池はまた格別だろう。セットの飲み物は抹茶かコーヒーを選べる。シンプルなお菓子だが、あんと餅のバランスが絶妙。上品な甘さながらもどこか素朴で懐かしい味である。
そもそもあんの原料である小豆は古来よりその赤い色に魔除けの力があると信じられており、また植物の種子「豆」は生命の源の象徴でもある。正に「清め」のパワーフードというわけだ。
余談だが、パワー「フード」とはちょっと違うが、水泳の前畑秀子選手が金メダルを獲得した1936年のベルリン・オリンピックにて、彼女は熱田神宮のお守りを胃に飲み込み、レースに臨んだという。たゆまぬ努力を重ねる人に、神は必ず力を与えてくれるのだろう。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
※関連サイト きよめ餅総本家