年末年始は連休を利用して海外旅行に出かける人も多いのではないだろうか。
タイの首都バンコクはプラナコーン区にあるタイ国王王宮敷地内には、王家に相応しい非常にきらびやかな寺院が隣接して建っている。
それがワット・プラシータッヤナサーサダーラーム、通称ワット・プラケーオことエメラルド寺院だ。16世紀にラーマ1世が王宮を移すと同時に当時の建築技術の粋を集めて作ったとされ、金色の仏舎利塔や経堂、国王達の彫像やその他神々や聖獣の像など、精緻でありながら眼にも鮮やかな寺院彫刻や装飾の数々は、まさに仏教の曼陀羅の世界がそのまま再現されていると言っても過言ではない。
なお、この寺院は王室の仏教儀式の場であるため、基本僧侶が居らず起居する庫裏などの施設もない。
この寺院の本尊は全身が翠色に輝くエメラルド仏(プラ・ケーオ。なお、初めはエメラルドで出来ていると信じられていたが、ヒスイ製である)であり、非常に霊験あらたかで参拝する人々に幸運をもたらすと広く信じられている。そのため、本国のタイ人だけでなく東南アジア諸国からも巡礼者が訪れるという。
観光地としても有名なこの寺院、タイ旅行に行った方は是非一度参拝してみてはいかがだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)