有名な都市伝説に、電子レンジの使い方に関する都市伝説がある。ペットの長毛種の猫を洗った人が、なかなか乾かないため電子レンジに入れ、乾かしてしまうという”猫レンジ都市伝説”がある。このようなケースは実際にはなく都市伝説に過ぎないと思われてきたが、この都市伝説を彷彿とさせる事件が実際に発生したことがある。
2006年11月28日、米国オハイオ州デイトンに住む26歳の母親がわが子の殺害で逮捕されたのだが、その殺害方法が驚きだ。なんと生後1か月の自分の娘を電子レンジに入れて、暖めて殺害したというのだ。赤ちゃんが死亡したのは 2005年8月だが、この死因が医師たちによって疑問視されたのが、事件の突破口になったかたちだ。
死亡した赤ちゃんは、体の表面には熱によるやけどがないのだが、体内には高熱による臓器の損傷が確認されたのだ。つまり、身体の内部から加熱されているわけだ。母親は否定しているが、警察当局は立件に自信をみせている。
それだけではない。アメリカ・カリフォルニア州で、2011年3月17日実際の事件として発生した。中国日報の報道によると、サクラメント警察は29歳になるアジア系女性・Ka Yang容疑者を自分の娘を電子レンジに放り込んで加熱して死なせた容疑で拘束したというのだ。
生後6週間だったYang容疑者の娘が自宅でやけどを負った状態で発見され、母親がレンジで加熱した疑いが抱かれている。
そもそも電子レンジそのものが都市伝説の対象となっている電子レンジの技術は“エリア51”に墜落したUFOに内蔵されていた機器の技術を使っているとか、ステルス戦闘機の技術もそうだとか噂されているのだ。また、電子レンジの技術の大部分の特許がアメリカ政府が所持していることから、電子レンジ技術=UFO由来説が強く唱えられているのだ。
UFOの技術から電子レンジや 「ステルス戦闘機(F117ナイトホーク)」が生まれたという都市伝説は興味深いが、ゲーム機(ファミコン、プレイステーションなど)から軍事兵器を生み出されたという都市伝説もある。
あのイラクを率いたフセイン元大統領が湾岸戦争時に、武器に転用できる機械が海外から輸入できなくなった。そこでフセイン大統領は奇策を考えついた。日本からファミコンを数百台輸入し、その基盤を使い、秘密兵器を作りアメリカを倒そうとしていたという都市伝説があるのだ。この都市伝説には、テロ組織がプレイステーションを輸入したというよく似たバージョンも語られている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)