2016年に公開された「シン・ゴジラ」は怪獣映画としても、邦画としても異例の大ヒットとなった。そんなゴジラに似た岩が、映画のヒットを受けて再び注目を集めている。だが、「怪獣に似た岩」は国内だけでなく、海外でも発見され、特撮ファンの間で静かに話題となりつつある。
ゴジラロックとは観光地として有名なグアムのイナラハンとメリッソの間にある岬の先に悠然と鎮座している奇岩だ。そしてゴジラロックの対面に平べったい亀のような奇岩があり、その岩が通称ガメラロックと呼ばれている。
昭和29年に公開された特撮映画『ゴジラ』で初めて世に出た怪獣・ゴジラは初登場以来すさまじい人気を誇り、その人気は外国へも伝播していった。そして、ゴジラから始まる怪獣映画の流れを受けて生み出されたのがガメラだ。ガメラが登場したのはゴジラよりも後だが、ガメラは登場当初から子どもたちの味方であったことから、子ども達を中心にその知名度と人気をどんどんと上げていった。
ゴジラvsガメラの競演は多くの人々から熱望されているが、現在の所、公式の映像で果たされたことはない。そんな夢の競演を実際に目に出来るのが、このゴジラロック・ガメラロックなのだ。
ここまでゴジラロックと呼んできたのだが、インターネットやガイドブックで調べてもあまりヒットすることはない。何故ならば、ゴジラロックの本来の名称はベアーロックといい、立ち上がっている熊の様に見えることからこのように呼ばれている。しかし、特撮映画ファン、またはゴジラファンがこの岩を見て「あれはゴジラのようだ!」と考えたことからゴジラロックという別称が生まれたのだろう。
童心の心は、普段どんなに奥に潜めていようとも、ゴジラロック・ガメラロックを目の前にすると自然と溢れ出てしまうのだろう。ゴジラロック・ガメラロックは子どもの心を持った人の聖地なのだ。
(監修:山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)