事故が多かったり、幽霊の目撃証言が非常に多いとして、心霊スポットのような扱いを受けている道路や路線、その沿線は多い。事故の多い路線や妖怪・幽霊が出ると噂のトンネルやバイパス付近の話を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
それは日本だけではなく、海外でも同様である。特に幽霊の目撃証言や幽霊が出るという屋敷、伝説の多いイギリスには、昔から幽霊が出没するといわれている幽霊街道が多く存在している。
有名なものが、イギリスはグロスターシャー州コッツウォルズにある「カウル・レイン」だ。カウルとは修道士の着る頭巾やフードのついた服のことである。この道はコッツウォルズに古くから存在する大修道院の近くに存在しており、昔から黒い服ですっぽりと体を覆った修道士の幽霊の姿が目撃されていることで有名だ。
中でもウィンチコム周辺で目撃されることが多く、中には同じ黒い服をまとった修道士が集団で現れたという話や、修道士が現れた瞬間、周囲がいつもと違った様子になった、道が狭くなったり町並みが古くなったりして、まるでタイムスリップしたかのような幻影を見たと証言する人もいる。そこから、この「カウル・レイン」は他の場所と違って時空が歪んでいるのではないかとする説も存在している。
現在でも修道士の姿が目撃され、写真にも撮られ続けているこの場所は、やはり他とは違う特別な場所なのだろうか。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)