奈良県明日香村にある6世紀後半に造られたと推測されている「都塚古墳」は、昭和42年に本格的な発掘調査が行われ、土器や鉄製品が出土している。
現在では、埋葬施設の石室内部が見学者に公開されており、家の形をした石のひつぎが安置されている。
2014年に入り、明日香村教育委員会と関西大学の合同調査チームが、古墳の上を覆っていた土を発掘した結果、石を階段状に積み上げたピラミッドのような古墳型であることが判明した。発掘結果によると、直径10センチから30センチほど石が階段状に積み上げられており、四段の石組みが一ヶ所、一段の石組みがニヶ所確認されいる。
なお誰が埋葬されたかについては判明しておらず、中国吉林省から朝鮮半島にかけて点在する(6世紀当時の高句麗の勢力範囲)王族や貴族の墓と推測される古墳の中に似た形式のものが確認されており、高麗人の女 性を妻にしていた蘇我稲目が有力候補であるという説も唱えられている。
日本にはピラミッドは存在しない、と否定論者たちは常にそう主張してきたが、今回の発見は考古学に基づく学術調査の結果であり、彼らも否定しようがない。しかし、否定論者は否定だけしてそれが覆された時はだんまりである。これはあまりにも卑怯千万なのではないだろうか。
※画像は明日香村ポータルサイトより引用
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)