近年、地震や火山噴火などの自然災害が起きた際に未確認飛行物体らしき謎の光るものが目撃され、話題になる事が多い。
2013年3月にメキシコのポポカテペトル山が噴火した際、UFOらしき光る物体が火口の中に吸い込まれるように着陸していく様子がカメラに捉えられて話題となった。同じく南米で、2015年4月に噴火したチリのカルブコ火山でも噴煙の近くを飛ぶUFOらしき物体が撮影されている。
そして、先日14日に前震が、16日に本震が発生した熊本地震。熊本でも地震が起きる数ヶ月前からUFOらしき発行する飛行物体が目撃されていたのは、先日アトラスで報告した通りである。
実は地震の前にはUFOもとい、「光る飛行物体」が目撃されるのは古来から報告されているケースでもあるのだ。
UFOや未確認飛行物体という単語の無かった時代には「光り物」と呼ばれ、記録を紐解くと様々な目撃例が確認できる。
1855年、有名な安政の大地震では東京湾に漁に出ていた釣り人が「東北の空一面に色鮮やかな『光り物』の一団が現れ、海底から大きな音が響いてきた」と語っている。この釣り人がこの光り物を見た翌日に地震が起きたと語っている。1734年、享保19年に起きた地震の際にも「何やら火の玉の如きもの飛ぶを見ると云ふ」報告があったという。
そして、この地震と共に現れる「光り物」らしき物体はなんとあの妖怪漫画の第一人者、故水木しげる氏も目撃している。
水木氏が小さい頃、昼寝をしていると赤く光る10円玉のようなものが音をたてながら空を横切っていった。その後暫くして地震が起き、激しく周囲が揺れたと証言している。この経験から、水木氏は小さい頃は「地震の時には円盤のような物が飛ぶ」と考えていたとも語っている。
なお、後年になって水木氏は自分が見た飛行物体を妖怪の「金霊」ではないかと解釈してもいる。
現在では、これらの「光り物」は地震の前兆現象に見られる発光現象を目撃した記録であろうと考えられている。
しかし、水木しげる氏のように何らかの物体に見えるものを目撃している事例も存在するため、未だ謎に包まれている部分が存在するのもまた事実のようである。
※写真はYOUTUBEからのキャプチャ
関連動画
Earthquake Light – UFOs Monitor Sakurajima Volcano Japan
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)