「世界でも最も有名な未確認といえば、イギリス・ネス湖の「ネッシー」である。
聖コロンバ伝にはネス川の怪物を退治した話が乗っており、古代からイギリス人には親しまれてきたようだ。
言わば、イギリスのアイドル怪獣というべき存在で、毎年数万人がネッシーを見るためにネス湖を訪問しているという。勿論、経済効果も莫大で、イギリス経済にもよい影響を与えているのではないだろうか。
そのネッシーが行方不明だというのだ。1925年に発見されて以来、目撃例が途絶えたことがないネッシーに何が起こったのか。ネッシー観測歴17年のギャリー・キャンベル氏の証言によると、ここ数年目撃事件が減っており、”ネッシー死亡説”さえ飛び出しているらしい。
実は、ネス湖にネッシーが生息している、という仮説には致命的な欠陥があった。太古よりあの狭いネス湖にて、子孫を残し続けているということは、遺伝子上の近親婚を避けるために200頭はネッシーが必要である。(そうしないと遺伝病で死滅してしまう)
だが、もし200頭もあのネス湖に生息していれば、食料どころか酸素も不足してしまい、始終あちこちでネッシーが呼吸のために浮上していないといけない。
でも確実にネッシーは撮影されており、目撃されている。何らかの巨大生物があそこにいるのは間違いない。
そこで筆者は、ひとつの仮説を持っている。それは、
”ネッシーは海で生活し、繁殖か何か理由があって時々ネス湖に顔を出す”
というものだ。つまり、遡上する魚類のようにネッシーは海で日頃は生活しており、交尾や産卵など何らかの理由で、地下水脈などのルートにより、ネス湖に時折行っているのではないか。ネス湖からネッシーが消えたのではなくて、昨年起きたイギリス国内の水温上昇などの理由により、
”ネッシーがネス湖にいかなくなった”
のではないだろうか。
ちなみに、ネス湖に近いイギリスの近海ではネッシーそっくりの”モーゴウル”というUMAが目撃されているのだ。
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