人の生死に密接に関わる現場であるためか、病院にまつわる怪談や心霊関係の話は洋の東西を問わず多い。
実話怪談だけではなく、実際に幽霊らしき物の姿を目撃したという証言や、中には心霊写真や奇妙な動画が撮影されてしまうこともある。
こちらの動画は、アルゼンチン中部のロサリオ市にあるビクター・ヴィレラ・チルドレン病院にて撮影されたものだ。夜勤中のスタッフが廊下に出た所、膝くらいの高さでフワフワと浮いているオレンジ色の風船を発見。すぐにスタッフルームに戻り、職員らに告げた。こうして撮影されたのがこの奇妙な動画なのだ。
問題の風船はヘリウムガスが入っているのか、紐もなく独りでに浮かんでいる。だが、普通ヘリウム入りの風船ならば、空気より軽いためそのまま天井まで浮かんでいってしまうはずだ。風船の上に傘か何かがない限り、このように低空で静止していると言うことはあり得ない。
そして、オレンジ色の風船は様子を見計らっている職員らに気が付いたのか、そのままゆっくりと彼らの方向に向かって進んでくる。恐怖を覚えた職員らがスタッフルームに逃げ込むと、風船は途中で進路を変えてスタッフルームの中まで入ってきてしまうのだ。
この現象は夜勤中だった病院の職員らの多くが居合わせ、一部始終を目撃していたという。当然、仕掛けも何もなかったことは確認済みだという。
果たして、この病院で何が起きていたのか。職員や動画を見た人々からは、風船の位置が低いため、この病院でなくなった子供の幽霊が、自分が死んでいることに気が付かないまま、職員らに遊んで欲しくて出てきてしまったものではないかという意見が出てきている。
勿論、ヘリウムが抜けかけの風船が風に流されてこのように動いてしまっただけという意見も出てきているが、真相は未だ不明のままである。
(加藤文則 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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