増える牛の奇形は熊本の地震と関係があった!?災厄の前に現れる牛の妖怪「件(くだん)」

近年畜産業界では、牛の異常出産を起こすアカバネ病が特に流行を見せている。

アカバネ病は、吸血昆虫などを媒介して感染するウィルス性の感染症であり、妊娠中の牛がこのウィルスに感染すると子牛が起立不能等の中枢神経系の先天性異常になったり、奇形で産まれてきたりするとされている。

このアカバネ病の流行は、今回の熊本地震とも関係しているのではないか、とする見方がオカルト業界からささやかれている。




天変地異と牛と言えば、古来から日本には「件(くだん)」という妖怪の伝説が存在している。

普通の牛から産まれてくるのだが、顔は人間そっくりで人語を話し、近い将来に起きることを予言して亡くなると言われている。

古くには1836年の天保の大飢饉発生時に現れたという伝承が残っており、20世紀に入ってからも1930年に第二次世界大戦の予言を行ったという例が存在している。そのため、「件が現れると悪いことが起きる前兆である」とも考えられていた。

現在では、件の正体は奇形で産まれた普通の牛の子供だったのではないかと見られている。

前述のアカバネ病等様々な理由で産まれた奇形の子牛は概して短命な事が多い。見た目も普通の牛とは違っている事が多いため、気味が悪く思った当時の人々が、その年に起きた不幸な出来事や災害と並べて考えるようになり、「災いを予言するために現れる妖怪、件」を生み出したのではないかと考えられている。

なお、件が予言するものは災害や戦争などの悪いことだけではなく、豊作など良いことの時もある。

現に江戸時代には豊作を予言した件の絵が書かれた絵が病気・災難除けのお守りになるとして流行したこともあった。そのため、江戸時代頃からは件だと見なされた牛が剥製になり、見せ物小屋などで公開されることもあった。




こちらの写真は、そんな件の剥製とされるものの写真である。

戦前まで九州は大分県の別府に存在したアトラクション「怪物館」にて展示されていた数ある妖怪ミイラのうち、件を撮影したものだ。残念ながら、怪物館は既に存在していないため、この件のミイラの実物もどこにいってしまったのかは不明である。

しかし、当時の記録を今に伝えるこの写真の実物は、お台場デックス東京ビーチ内にある「山口敏太郎の妖怪博物館」にて見ることができる。当館には他にも怪物館の写真が複数展示されているので、気になる方は見に行ってみてはいかがだろうか。

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