【妖怪ウォッチ研究序説】本来はおぞましい姿の古典妖怪「泥田坊」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

「大切な田んぼを奪われた老人が、うらみの力で妖怪になった」と紹介されている古典妖怪の泥田坊。

泥田坊は江戸時代の絵師・鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にて紹介されている昔ながらの妖怪だ。




しかし、姿は本来のものと妖怪ウォッチのものではかなり違う。妖怪ウォッチでは泥で出来た上半身のみの一つ目の妖怪として出てくる。太った見た目で不気味だけどややコミカルにも見える。

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しかし、『今昔百鬼拾遺』の泥田坊の姿は、全身が黒く一つ目で、がりがりにやせた姿で、指が三本しかない手を前につきだしている非常に恐ろしいものだ。

妖怪ウォッチでも「大切な田んぼ」とあるが、泥田坊になる前のおじいさんが耕していた田んぼは自分の子供や孫の代になってもたくさん米が取れるように、熱心に手入れしていた田んぼだったようだ。




おじいさんの息子は田んぼを引き継いだもののろくに耕す事もせず、毎日ぐうたらとお酒を飲んでいるばかりだった。そして、お酒を買うお金が欲しいあまりにおじいさんから受け継いだ田んぼを人に売ってしまったのである。

そんなおじいさんの怨念が田んぼに根付いたのが泥田坊なのだ。そして、夜な夜な「田を返せ」と恨みの言葉を田んぼを買った人に投げ付けるようになったのだそうだ。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)

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