25日、元女優の高樹沙耶容疑者が大麻取締法違反で逮捕された。
沖縄県石垣島の自宅で乾燥大麻数10g、巻紙やパイプなど吸引に使用したと思われる器具も発見されている。
同居していた男性の森山容疑者と小見容疑者も同時に逮捕されており、高樹容疑者と小見容疑者はともに大麻は自分の物ではないと容疑を否認しているが、森山容疑者は自分の物であると自供している。しかし高樹容疑者と共謀していたかどうかについては曖昧に答えているという。
高樹容疑者は2000年代後半からスローライフや自然エネルギーを主張する、ナチュラリストとして活動するようになった。2011年にレギュラーとして出演していた「相棒」を降板、12年には事務所も退社して石垣島に移住し1500坪の敷地に古民家を移築し1泊3万円のペンションを経営していた。
ほぼ同時期である4年ほど前から大麻草検証委員会幹事を表明、この委員会の代表を務めていたのが前述の森山容疑者であった。この活動に関してはかなり去年の参議院選挙には新党改革から立候補したが落選。その際の主張も医療用大麻の合法化、有用性と解禁を主張するものであった。
大麻については18歳に海外で知り、時折食べたり吸引したと証言。またお酒・たばこ・チョコレートよりも安全で多幸感を得られる、アンチエイジングには最高の植物だとブログなどで述べている。事実、アメリカなどの一部の州では医療用大麻が認められているが、ごく一部でしかないし用途も非常に限定的である。薬物である事は認められており、決して積極的な活用や乱用を認めるものではない。
芸能人や女優の薬物使用による逮捕といえば、記憶に新しいのが酒井法子の覚醒剤使用による逮捕だ。彼女も夫であったプロサーファーの高相祐一氏の影響で覚醒剤を始めたとみられており、奄美大島にある通称「ピンクハウス」と呼ばれる家で夫を含む複数人と薬物を接種していたとされている。
「芸能人が逮捕された場合は特に注目を集めるのですが、一般人も含めて海外で大麻などのドラッグを使用した人々が国内でも使用するため、小規模なコミュニティを作って仲間内で楽しもうと考える人たちがいます」
薬物関連に詳しい業界関係者の人物は語る。
「そういった場所としてよく利用されるのが観光地化している離島です。観光客も多いので、多少はめをはずしたり見かけない人がいても怪しまれる事がない。健康志向を唱った今回の容疑者のペンションなどは隠れ蓑としては最適だったのではないでしょうか」
ここまで本人との関係性が明らかになっているものは珍しいが、個人が小規模で独自に行っているとみられる場所は国内に複数存在しており、恐らく今回の逮捕によって他にも大麻常習者が芋蔓式に検挙される事も予想できる。
この大麻疑惑はどこまで広がっていくのだろうか。
(勝木孝幸 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)