オカルトやUFO、UMA関連の話題では、数年前にネットを騒がせたものが再び出回って注目されるという事がよくある。
少し前に話題になったものが、テレビなどで衝撃映像として取り上げられることも多い。
本アトラスにて監修を行っている作家にしてオカルト研究家の山口敏太郎氏の元には、Twitter等を介して読者や視聴者からの一般質問も届くのだが、その質問の中に「中国でチュパカブラが出た」というニュースについてであった。
今年2月に中国は上海の浦東の村にて、飼われていた鶏やアヒルなど200羽が獣によって殺されるという事件が発生した。
奇妙な事に、肉が食べられた形跡がなく、しかし血がなかったため、血を吸われて殺されたのではないかという説が出たという。なお、現場に残された足跡の写真も残っており、子供の掌くらいの大きさがあったという。
現地では初め動物園から猛獣が逃げ出したのかと疑われたようだが、そういった報告も事実もなかったため、生物の血を吸う凶暴な生物、チュパカブラが中国にも出たのではないかとして話題になったようだ。
なお、中国では2015年にチュパカブラを彷彿とさせる鋭い爪を持つ凶暴な生物が捕獲されて話題になっている。
Youtubeなどで動画が確認できるのだが、そこには毛皮のない灰色の肌、前足の発達した鋭い爪の小柄な生物が、閉じこめられた檻から出ようと暴れる様子が捉えられていた。
一見チュパカブラにも見えるこの生物だが、よく見ると前足や顔の特徴から、恐らく皮膚病などで毛が抜けてしまった小熊ではないかと見られている。凶暴な性質と今まで見た事もない奇妙な外見から、怪物と考えられてしまったのだろう。
前述の、今年2月に起きた事件も現場に残された足跡をよく見ると、犬や猫科の生物のものに似ている事がわかる。一度に多くの鳥が襲われたという点から今まで見た事もない凶暴な生物を現地の人は想像してしまったようだが、複数の野犬の仕業によるものではないかという仮説もある
凶暴な謎の未確認生物が出現した!?という事件を検証していくと、案外普通で納得できる結論が導き出されてしまったりするものなのだ。
(加藤文則 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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