2016年4月12日、俳優・声優の大平透さんが亡くなった。享年86だった。
代表作は、『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造、『ザ・シンプソンズ』のホーマーなど声の仕事がメインであるが、俳優としても『マグマ大使』の悪の親玉役、『スペクトルマン』では正義の防衛軍の隊長役など俳優としても活躍した。
大平氏は、日本のテレビ吹き替え界にとってはまさに第一人者と言ってもいい存在で、TBSで放送された『まんが・スーパーマン』でテレビ史上初となる日本語吹き替えを担当した俳優でもあった。大平氏はスーパーマンのほか場面に登場する俳優すべての吹き替えも行い、女優さえも大平氏の声でオンエアされていたのだという。
その実績からかどうかはわからないが、大平氏は映画『スターウォーズ』の吹き替えにて日本人唯一のとんでもない功績を残している。
『スターウォーズ』に登場するダースベイダーの声も大平氏なのだが、実は旧・新3部作、計6作統一でダースベイダーの声を演じた日本人は大平氏ただひとりだったのだという。
これはジョージ・ルーカス監督が大平氏のダースベイダーの演技を絶賛し、オフィシャルなものはすべて大平氏が当てるよう監督直々に依頼したとされている。
ほかにも『戦隊シリーズ』のナレーターとして、大平氏は元祖であり、日本の文化に多大なる影響を残している。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)