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オーラを撮った!?かつて話題になったキルリアン写真

キルリアン写真というものを聞いたことがある人はいるだろうか。

1930年代に旧ソビエト連邦で開発・発明された機械によって撮影された不思議な写真である。旧ソ連の技術者であったキルリアン夫妻が発明した電気治療器にて、生体から放電が起きていることを発見。その様子を撮影しようとして生まれたものがキルリアン写真だ。




キルリアン写真は金属板の上に手が置いた状態で、専用の器具で撮影すると手の周囲を取り巻くように淡い光が発生する様子が写し出されるのだ。まるで生体オーラを捉えたような写真であったため、世界中で有名になった。

中でも注目を集めたのは、キルリアン写真でないと再現不可能といわれた「ファントム・リーフ」だ。

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まず草木の葉を器具に設置して写真を撮影する。すると、葉の周囲を縁取るように淡い光が写真に捉えられる。次に、撮影した葉の一部だけを切り取り、同じ場所に置く。本来ならば実体あるものの周囲にのみオーラのような光が出るはずなのだが、切り取った一部分から発生した光は再びもとの葉と同じ形をとるのだ。

まるで幻影のようであるため、この現象は「ファントム・リーフ」と呼ばれた。そして、このキルリアン装置で撮影された写真は、オーラの存在を証明するものとされてきた。




だが、写真と機械を検証した結果、写真に写っていたものは機械が検知していた水分だということが判明した。人間の手から生じる汗や、葉から出た水蒸気が金属板に付着し、オーラが光っているかのように写真に捉えられていたのだ。

キルリアン写真は、現在では原理が解明されてしまっているが、生体から水蒸気が発散している状況を確認することができるため、ロシアではこの機械をガンの発見に利用できないか研究が行われているという。

かつてオカルトの一環として騒がれた機械が、未来には医療機器として生まれ変わるのかもしれない。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)