なぜそこにあるのかわからない、当時の技術ではどうやって作ったのかわからない…そんな「場違いな加工品」オーパーツ。
古代の遺跡の中から発見され、当時の加工技術では到底不可能な精度で作られている工芸品や加工品がそう呼ばれる。
有名なのは、コロンビアの黄金シャトル、デリーの鉄柱、トルコのロケット、そしてアステカの水晶ドクロなどが該当する。
そんなオーパーツのひとつに「コスタリカの石球」と呼ばれるものがある。南米コスタリカで多数発見されているもので、大きく硬い岩をどうやってか真球に近い形に加工したものである。大きさは直径2センチと非常に小さなものから、2メートルを超すものまで存在している。
制作年代は西暦300〜800年代と非常に古く、何のために大きな石球を作成したのかが分かっていないため、謎に満ちた遺跡となっている。
そんなコスタリカの石球を彷彿とさせるものが、遠く離れたボスニア・ヘルツェゴビナで発見された。
場所はボスニアのZavidovici、この地に存在した遺跡調査チームが近隣で発見。石球のほとんどは山の中に存在し、半分地中に埋没したような状態となっていた。考古学者らは1500年以上前に作成されたものではないかと見ている。
ボスニアの石球も非常に大きく、1.2〜1.5mのものが多いという。
マンチェスター大学のマンディ・エドワーズ氏はこの石球に関して「土砂の間に天然のセメントが流入して形成されたもの」、自然に出来た造形物ではないかとする意見を寄せている。
現地ではこの謎の球体が遺跡と関係があるのではないかと見て、追跡調査を行っている。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)