以前本アトラスでも紹介した、ピエロの姿をした怪人「キラー・クラウン」こと殺人ピエロ。
初めは一つの州からスタートした目撃証言は、今やほぼ全米やヨーロッパ、またオセアニアでも報告され、目撃した時の様子を捉えた動画がYoutubeやSNSのサイトに掲載されるようになっている。
キラー・クラウンはピエロの扮装をして子供をさらったり襲うという、都市伝説の怪人だった。しかし、誰でもSNSで気軽に情報を発信し、交流できるようになったため、いたずらで都市伝説を再現してみたり、中には撮影者と組んでやらせの恐怖動画を撮影して怖がらせるケースも出てきているようだ。
この「キラー・クラウン」には実際にモデルになった殺人事件が存在する。アメリカの連続殺人犯ジョン・ウェイン・ゲイシーによる連続殺人事件だ。
彼は地元ではいくつかの事業を興し地域の篤志家として知られていた。1978年、彼の会社へアルバイトの面接に行った15歳の少年がそのまま行方不明になってしまったため、警察はゲイシーの自宅へ事情聴取に訪れた。すると、行方不明になった少年の遺留品を発見。
また彼の自宅には異様な臭気が充満していたため、捜査令状を取って家宅捜索を行った。すると、彼の家の床下からは28人分の腐乱死体が発見されたのである。さらに5体の死体が近くを流れる川に遺棄されたことが判明。
紳士的な実業家の裏の顔は、年下の男性を中心に性的暴行を行い、殺害するという殺人鬼であったのだ。
なお、彼は地元のイベントや学校や病院などの施設に篤志家として訪れる際は、よくピエロの扮装をしていた。ここからピエロの扮装で子供を油断させ、近づいて殺す怪人「キラー・クラウン」の伝説が生まれたのである。
ジョン・ウェイン・ゲイシーは連続殺人の罪で逮捕され、死刑を宣告された。薬物投与による刑だったのだが、薬物の量が少なく彼は絶命するまで18分かかっている。
関連動画(実際に起きたピエロの扮装をした事件)
Top Scariest Killer Clown Sightings Caught On Camera !!
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)