都市伝説や怪談で聞かれるものに、遊園地に出没する幽霊がいる。
アトラクションの中に居ないはずの子供がいて、客の撮影した写真に写り込んでしまう、スタッフが人数を確認すると一人が消えている…等のものだ。
某有名テーマパークのお化け屋敷には、本物のお化けが住み着いているといわれる。客が一番怖かったと語る場所がスタッフや仕掛けの一切存在しない場所であり、実は本物のお化けに怖がっていた、という話もある。
そんなテーマパークに出現するお化けの姿が捉えられた?として話題になっている一枚の写真がある。
イギリスで一番大きな規模の遊園地として知られる「アルトン・タワーズ」だ。
ここに民間の超常現象研究グループが訪れた時の事だ。昼間ではなく、夜間のライトアップが行われている時に訪れて調査を行ったのだが、その際撮影された一枚に見事に幽霊らしき謎の影が写り込んでいたのである。
問題の写真がこちらだ。遊園地の一角を捉えた物なのだが、そこにうっすらと白く、人影のような物が写っている事がわかる。頭からベールを被り、長いガウンを身に纏っているようだ。
実はこの遊園地には、過去にこの地に住んでいたという乞食の女性の幽霊が出るという噂があった。
19世紀に駅馬車の停車場で物乞いをしていたのだが、ある冬の日に伯爵に食べ物をねだったが断られ、飢えと寒さで死んでしまったという。その伯爵は彼女を相当失礼な態度で追い払ったため、彼女の恨みは伯爵とその家族に向いた。そして1821年、伯爵の家にあった大木が屋敷の上に倒れ、家族は倒壊した家の下敷きになって死んでしまったという。
そんな女性の霊がこの地では永らく目撃され続けており、遊園地が建った後も敷地内に出現するという噂があったのだ。
果たして、この写真に写ったのは19世紀の女性の霊なのか、それともまた別の幽霊なのか、光の加減で幽霊のような影が写ってしまっただけなのか?
超常現象研究グループは、更に画像を解析する必要があるとみている。
(加藤文則 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)