9月27日、アメリカの宇宙企業スペースXは人類の火星移住を目指して開発する超大型ロケットと有人宇宙船の詳細を公表した。
計画によると、早ければ2022年に初号機を打ち上げ100名の参加者を募る。気になる打ち上げ費用は一人当たり2000万円以内に収めるよう調整し幅広く募集するという。
現在、一般人が宇宙へ飛び出す際には1人あたり100億ドル(約1兆円)がかかるとされており、いくら金持ちでもまったく手が出ない状態だったが、2000万円となれば高価な車や自宅を我慢する代わりに宇宙へ飛び出すことが可能であり、注目を集めている(注意:地球への帰還については発表されていないため人生の片道切符になる可能性もある)。
宇宙及び火星への移住はまさに人類史上最高のロマンといえるが実は21世紀になる直前、「無料で宇宙に行けるチャンス」が日本限定に配布されていたことを覚えている人はいるだろうか。
それが1998年にペプシコーラが行ったキャンペーン「2001年ペプシで宇宙へ行こう」である。
これはクイズに答えると抽選で5名を宇宙旅行にプレゼントというものであり、当時の子供はもとより大人も真剣に宇宙旅行を夢見てペプシを飲みまくりクイズに答えまくったという事実があった。憶えている方も多いと思われる。
CMも大々的に行われ「ペプシで宇宙へ行こう」は世間から大注目を浴びた。
しかし、打ち上げ予定日の2000年12月を過ぎても宇宙旅行が実行されたというニュースは出ず、決行したのか中止したのかもわからず、時間とともに「宇宙旅行」は世間から忘れ去られた。
噂によると当然、宇宙旅行は行われずに当選者の5人には宇宙旅行のかわりにそれぞれ1000万円が支払われたらしい。
ある意味、ペプシを飲んでクイズに答えるだけで1000万円ゲットという美味しい話ではあるが、当選者のなかには本気で宇宙に行きたい応募者もいたはずで、支払われた1000万円で納得していたかどうかはわからない。
2016年現在でも、上記のニュースのとおりたった1000万円ぽっちでは宇宙旅行はできないので、やはりプロジェクト自体が無謀だったということだろう。
今回の火星移住が実現すればペプシコーラには是非「2022年ペプシを飲んで火星へ行こう」を実現してもらいたいものだ。
(ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)