週刊文春の報道によると歌手の加山雄三にゴーストライター疑惑が発生しているという。
加山雄三は米国人作詞家のマイケル・ルノー氏に自身の作詞作品の英語作詞を依頼。しかし、ルノー氏は加山雄三に対し、まっとうな報酬が支払われていないので支払うよう通告する文書を送ったという。
加山雄三は「彼は英語翻訳を修正してもらう立場」と語ったが、加山はルノー氏に「俺のゴーストライターでいてくれ」と依頼していた証拠の音源が残っているという。
さて、このゴーストライターという職業であるが、作者として名前をクレジットされた人物が「代筆」という形で他者へと制作を依頼する、いわば芸能業界最大のタブーともとれるシステムである。
かつて果敢にも(?)生放送中ゴーストライターの使用をカミングアウトしてしまったアイドルがいた。
これは有名な話なのであえて名前を出すが、この人物とはアイドル歌手として人気を博していた松本伊代である。
松本伊代は処女本『伊代の女子大生 まるモテ講座』の発売記念で生放送番組『オールナイトフジ』に出演、MCから本の出来栄えについて聞かれた際に、伊代自身が「まだ読んでないのですけども」と正直に答えてしまった。
これにはその場にいた片岡鶴太郎も「自分で書いた本なのにまだ読んでないとはどういうことか」と突っ込まざるをえず、松本伊代は 「ゲラの状態で最終チェックはしましたが、製本になった状態を見たのはこの時が初めてだったので」と弁明したが、時すでに遅し。
後日、松本伊代は執筆の全てがゴーストの代筆であったことを告白した。
また、一節にはタレント本(タレント自身が書いたとされる本)のほとんど7割以上はゴーストライターの執筆、もしくはインタビューによって起こされれたものであるという。
確かに長文を書く機会や時間のないタレントが本を一冊書き上げるのは至難の技であり、多少のゴーストライターの存在は「ある意味お約束」ということなのかもしれない。
(文:ミドルサイズパンダ ミステリーニュースステーションATLAS編集部)