皆さんは小さい頃、庭や近所の空き地に宝物の入ったタイムカプセルを埋めた事があるだろうか。
一時期小学校などで流行ったタイムカプセル。現在もブームの時期ほどではないが、イベントで行われることがある。
その後、当時の仲間と一緒に掘り返すイベントなどを楽しんだり、また埋めた場所が解らず見つからなかったりというのもよくある話だ。
だが、埋まっているものが夢に満ちたものばかりではない、という事件があった
海外のある一家の話だ。
彼らは家の庭に新しく花壇を造るため、庭の片隅を掘り返していた。
すると、そこから厳重に封印されたビンが出てきたのだ。ガラスで出来ており、インスタントコーヒーのビンに似ていたという。
中は液体のようなもので満たされていて、何が入っているのか見て取れなかった。そのため、家族はビンを開けて中身を出してみることにした。
この時までは、何が出てくるのか期待しながらだったと証言している。
ビンの中から出てきたのは甘ったるい臭いの液体と、女性の写真、そしてドレスの切れ端らしい布と、何か文字が書かれていたのであろう怪しげな紙切れが入っていたという。
そして、このビンの造り方が呪いの一種だと確信したこの家族は、すぐに写真に写っていた女性を探そうとした。
ところが、濁った液体の中に入れられていた写真の女性は他ならぬ、なんと、この家の大家だと家族は気が付いたのである。
もっとも、大家は10年以上前にこの家を発見者の家族に貸している。
また、大家の女性はビンに入っていた布の大元であろう、一部が破れたドレスを今も持っていたという。
つまり、このビンは大家の女性がこの家に住んでいた頃に、誰かが庭に埋めた呪いのビンだったのだ。
彼らは相談の結果、教会から聖水をもらってきて庭で全てを焼却したという。
幸いにして、誰かに良くないことが起きたという事もないようだ。
大家に呪いをかけた犯人は、結局分からずじまいであったが、全員が無事で何よりだと家族は証言している。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)