9月7日に紹介した、サウスカロライナ州のファントム・クラウン騒動が意外な結末を迎えたようだ。
昨日の9日金曜日、同州在住のデヴィッド・ウェインアームストロング(24)は、ピエロの扮装をした人間が夜中に自宅のドアをノックした、という虚偽の報告をした罪で逮捕された。
ウェインアームストロングはまた、ピエロを森の中まで追いかけて行った、とも地元のウィンストン・セーラム警察に語っていた。
地元警察は先月8月からパトロールを強化し、この「殺人ピエロ」を探していて、近隣住民にも聞き取りを行っていたが、そのような怪しげな人間の目撃は無かったという。
殺人ピエロを描いた「IT‐イット‐」の原作者、スティーブン・キングもこの事件に関して緊急コメントを発した。
「子供たちはピエロが大好きですが、その一方で恐れてもいます。普通の人間と比べて、白すぎる顔と真っ赤な唇に違和感があり、またグロテスクだからです」と言い、またその一方で「今回のピエロ騒動は終わりますが、また直ぐに起きるかもしれません。条件さえそろえば、ピエロは本当にゾッとするようなモノになりえますから」と含みも持たせた。
警察は、1970年代に起きた実在事件で、ピエロの恰好をして33名もの少年に強姦殺人を犯したジョン・ウェイン・ゲイシーの前例もあることから、今回の「殺人ピエロ」目撃談についてかなり神経質になってた。
今回は風評を流布した愉快犯が捕まったことで事件は決着したようであるが、スティーブン・キングが言ったように、また新たな「殺人ピエロ」は戻ってくるのだろうか…。
(ジュリー・楊 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)