1910年の事、アメリカのセント・ロレンス山で金鉱掘削を営む人々の丸太小屋が「山の悪魔」の襲撃を受けた、という事件が発生。地元のシアトル・タイムズ誌にも掲載された。
小屋を襲撃したものは半人半獣で、身長は2メートルを超えていたという。
この怪物は土着のネイティブアメリカン、クララム族やクイノールト族に伝わるシーアティックではないかとされている。シーアティックは神様が人間を動物から作る際に、途中で放り出したために生まれたものだと伝えられていた。
アメリカの獣人型UMAといえば、山岳地帯や森の中に出現するビッグフットが有名だ。このビッグフットは昔から先住民族らにも目撃されており、それぞれの部族ごとに別の名前で呼ばれていた。このシーアティックも、ビッグフットの別名の一つにあたるのではないかと見られている。
この怪物らしきものの目撃情報は、1967年にもオレゴン州エスタカーダで報告されており、この時は身長2~3メートルの巨人が土中の巣を掘り返してネズミを捕食していたとされている。
昔から言い伝えられてきた伝説の生き物が20世紀になってもなお姿を現したケースだとすると、非常に興味深い。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)