今日は、肝試しより、その後が大変だった話です。
学生の頃でした。部室で、山に肝試しに行く計画を立てていました。ひとりの先輩が「その山のカーブミラーのところに、事故で亡くなった女性の幽霊が出る」という話をどこからか聞いてきたのです。
参加したのは僅か5人だったので、車一台で行く事になりました。
夜遅く、先輩の運転で山に向かいました。山道は、対向車が来たらすれ違えないほど狭く、カーブばかりで、灯りもガードレールも殆どありません。ハイビームにすると、闇に包まれた山中は、いっそう不気味に感じられました。
「いないね…」カーブミラーを見つける度に車を止めて、みんなで幽霊を探しました。
下り始めて、数本目のカーブミラーで止まった時です。私は車のすぐ後ろ、山側に泥の塊りのようなモノが立っているのに気付きました。目が合ったと思います。すぐに下を向いて、関わらないように意識しました。
半分くらい山を下りたところで「あれ?通り過ぎたかも」と、運転していた先輩が言いました。
「今日はダメかもしれないね。でも、一回引き返してみる?」と、助手席の先輩が答えました。私は、先程の泥の塊りについては、言わない方がいいような気がして黙っていました。
ここは、一旦山を下りなければ、Uターンも出来ません。下で休憩してお喋りしているうちに、みんなの行く気は失せていました。
そして帰りの高速道路で、いつの間にか、5人全員が眠っていました。
気がついた時には、目の前にコンクリートの壁。居眠りで速度が落ちていた事もあり、衝突はしませんでしたが、急ブレーキに急ハンドルで、車は音を立てて二回ほど横を向きました。そのあと車がまっすぐ走らなくなったので、高速道路を降り、車と先輩はJAFのロードサービスを使って、先に帰って行きました。
残った私達は、駅まで行って始発列車を待つか、親や友人に迎えに来てもらうか、ひたすら歩いて帰るか、どうにかしなければなりませんでした。結果、先輩の友人が迎えに来てくれたのですが、ものすごく不機嫌で、車内で喧嘩になったりして、後部座席の私達は居た堪れず、もう泣く寸前でした。
散々な思いをしたのですが、それで終わった訳ではありません。
運転していた先輩は、帰った翌日から半年以上も体調不良が続き、同期のひとりは一週間後、交通事故で大腿骨を骨折し、乗っていたバイクは廃車。まもなく二人目が車ごと川に落ち、本人は腰椎を骨折、車は廃車。助手席にいた先輩は、突然リンパ系の病気になってしまい、何ヶ月も入院していて留年。
「これって、祟り?」みんながそう思ってしまうほど、立て続けに不幸に見舞われてしまいました。
無事なのは私だけでした。今でもそのことは、あの時のメンバーに申し訳なく思います。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 大阪の圭子さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Pete LinforthによるPixabayからの画像
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