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自衛隊は本当にゴジラ対策を考えた!?「シン・ゴジラ」高評価の裏にリアリティ


現在、大好評公開中の映画「シン・ゴジラ」。桁違いのスケールで描き出されたゴジラの姿は、往年のゴジラシリーズや特撮映画に対するリスペクトも強く、非常に熱い怪獣映画として楽しめるとして高評価を得ている。

このシン・ゴジラでは巨大な災害としてのゴジラと、相対する自衛隊の姿が描かれる訳だが、なんとこの映画で描写された自衛隊の「対ゴジラ戦略」が非常にリアリティがあり作戦的に見ても妥当なものであったため、撮影協力した自衛隊側が「うかつな助言をすると本当の公式手順ととられかねない」とみて、防衛省も応対が慎重なものになっていたという裏話がある。




この作品を撮影するに当たって、監督の庵野秀明氏は脚本の執筆段階から防衛省や自衛隊に協力を要請。ゴジラに対してどのような武器で応戦するか、どのような作戦をとるか等のミーティングを繰り返し行ったという。その結果、弾薬料や投入戦力等が本職の人から見ても太鼓判が押されるほどしっかりした描写になったという。架空の存在に対しても真剣に対抗策を考え、描写することで怪獣の存在にリアリティを持たせる事に成功したといえるのかもしれない。

さて、自衛隊では万が一起きないと思っていても、怪獣が実際に出現した場合の対策もシミュレートしている。あくまで頭の体操的なものとのことであるが、災害救助として出動し害獣駆除目的で武器弾薬の使用も可能、という結論であった。また、UFOが出た場合の対応策もシミュレーションされており、こちらではまず領空侵犯機扱いでUFOに向かって警告を行うとの事である。

怪獣の出現やUFOの地球侵攻など、たとえ実際に起きないことであったとしても、国防のために思考実験やシミュレーションはきちんと行っておき、不測の事態に備える必要があるということなのであろう。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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