今田から松本が聞いた「室井滋の話」、殺人事件の怖い話はこうして拡散した





既に都市伝説化している話なので、詳しくは説明しないが、女優・室井滋の体験談として、以下のような話がある。

自宅マンションに帰宅したとき、一階のエレベーターの付近で怪しい男とすれちがった。深く考えずそのまま自室に入り、くつろいだ。

翌日、自室でニュースを見ていると自分の住んでいるマンションが映った。なんと自分の住むマンションで殺人事件があったというのだ。

2、3日後、自室に警察官がやってきて、このマンションの殺人事件で聞き込みをしているという。何か覚えていることはないかと聞かれたが、何も記憶になく、一瞬エレベーター前ですれちがった男を思い出したが、顔も覚えていなかったので言わなかった。




すると、警官は何か思い出したら連絡くださいと言い残して去っていった。さらに三日後、この殺人事件の犯人が逮捕された。ニュースに映し出された顔はあの日尋ねてきた警官だった。

つまり、エレベーター前ですれちがった男が犯人であり、男は室井に顔を見られたと思い、警官に変装してさぐりに来たのだ。だが幸い室井がすれちがった男(犯人)の事を覚えてなかったので、何もせずに帰っていったのだ。もし、覚えていたらどうなったのであろうか。

今田耕司が室井から聞いた話としてダウンタウンの松本人志にしゃべり、さらに松本が話を番組で伝播した。

松本がしゃべったバージョンではエレベータの中で犯人に会ったとき、犯人に挨拶したが無視されたとか、犯人がエレベーターを出て行くときに、ぶつかってしまい、ぶつかった箇所に血液がついていたというふうに話が盛られていた。しかも、室井滋の体験だと言う事はオンエアーでは伏せられていた。

これが都市伝説の概要である。

だが、その元ネタは以下の書籍で確認できる。あなたが怖い―すっぴん魂〈5〉 (文春文庫)の26ページに、この都市伝説の元ネタが書かれているのだ。

なお原本を読むと、室井の知り合いのスタイリストさんの体験になっている。つまり、室井本人の体験談ではなかったのだ。

しかも、この話は創作らしく、笑っていいともに出た室井が「創作した話です」とネタばらしをしたとされている。もちろん、話が広がりすぎてあえて作り話にした可能性もありうる。

都市伝説はこうやって拡散し、進化していく。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©写真素材足成

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