一家でカルト宗教を行っていた末路?家族5人が餓死した大坂・泉南餓死事件

2000年8月17日、奇妙かつ不可解な事件が大阪府泉南市で起きた。

この家には60代の女性を筆頭に一家が暮らしていたのだが、ある時から40代の長女ら子どもたちの姿が見えなくなり、また家からは異臭が漂ってくるようになった。



隣人からの「様子がおかしい」という通報を受けて警察官が駆けつけると、同居していた女性の兄である男性が出てきて「あと10日程待って欲しい」と答えた。しかし、家からは悪臭がしたため警察が踏み込むと、女性の5人の子供(一番上の長女が40代、一番下で20代半ばと全員成人していた)が一人ずつ布団に入った状態で、腐乱死体となって発見された。

5人の子供の死因は何れも餓死であり、生存者であった女性とその兄も一ヶ月近く何も食べておらず、衰弱した状態であったという。二人は療養の後に保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。

実はこの一家は永年奇妙な行動をしていた事で近所では有名であり、親戚の人が訪ねていっても「外から変なものを持ち込まれたら困る」と言って追い返していたため、近所の人はおろか親戚づきあいもほぼ絶えていたという。




「変なもの」とは何だったのか。家主であった女性が離婚して子供たちと共に家に住むようになった後、兄である男性も家に引き入れて共同生活を始めたのだが、その後女性は「神の声が聞こえるようになった」と吹聴。家族で新興宗教を立ち上げようとし、一時期は信者らしき人物が出入りしていた事もあったという。

だが、金銭トラブル等を抱えて対立し、他にも庭に大量の砂利を運び入れて小山や窪地を築き上げて祈祷のまねごとをしたりするなど、一家は次第に社会から孤立。最終的に子供らが餓死する事態になってようやく発覚するに至ったのである。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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