昭和の芸能界を代表するビックスターと言えば、俳優の石原裕次郎であり、歌手の美空ひばりであることは誰しも認めることであろう。
若いシンガーもいまだに美空ひばりをカバーし、テレビ番組でもいまだに話題にあがる。それぐらい、美空ひばりの歌声を人々は愛し、日本の高度経済成長期を支えてきた奇跡の歌手であったのだ。
その美空ひばりに関する都市伝説は多い。
アトラスでも「美空ひばりは二人いた」「美空ひばりの幽霊がテレビに映った」といくつかの都市伝説を紹介してきたが、影武者伝説が一番インパ クトは大きい。
前回アトラスで紹介した「美空ひばりはふたりいた」は、同姓同名の歌手ひばりと、女優ひばりを紹介したが、今回はあの大スターだった歌手・美空ひばりに影武者がいたという話だ。
多忙だった美空ひばりは、やや身長が違うそっくりさん(ある地域で評判となっていた)を影武者として挨拶廻りや営業をやらしていたという。この影武者、歌は本物のように歌えないが、外見をそっくりなので、演技の仕事やインタビュー、撮影会などしゃべり仕事を中心に回っていたという。
某雑誌には、金鳥「日本の夏」CMは美空ひばりの影武者が演じた!とまで報じられた。
以前、美空ひばりとの結婚生活を報じられた小林旭は「ほら、あの人って二人いるよね」と遠回しに影武者をにおわせたことがある。
今となっては確かめようもない都市伝説に過ぎないが、そんな影武者がいても不思議ではないほど美空ひばりは売れっ子であり、スターだったということであろう。
(大山 朱姫 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像は『ひばり十八番 弁天小僧 [DVD]』ジャケット写真より