79年前の惨劇 日本犯罪史上に残る大量殺人「津山三十人殺し」

今から79年前の昭和13年5月21日、日本で犯罪史上まれに見る連続殺人事件が起きた。津山30人殺しである。

同日午前2時前、都井睦夫は日本刀に匕口、改造した猟銃で武装し異様な風体で凶行を開始した。




親代わりに育ててくれた祖母を薪割り用の斧で首を落とした後、北隣の家へ侵入。熟睡していた未亡人の母親の首と胸を刺し、隣で寝ていた2人の男の子もめった刺しにされた。続いて侵入した家で眠る女性を猟銃で殺害、銃声に起きた女性の夫や娘、妹も次々と至近距離から殺害された。

老若男女お構い無しの殺戮が繰り広げられ、深夜の村は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。

午前3時過ぎに犯行は終了、襲われた家は11件、5歳から86歳までの男女30人が死亡し、負傷者は3人。うち家族全員が殺害されたのは6件だった。




犯行動機は村人への復讐で、逆恨みを募らせたものと見られている。また、祖母を始めに殺害したのは、自身の犯行で辛い思いをさせないためだったとされている。

犯行の後、都井睦夫は現場から数キロ離れた山の中で銃でもって自殺した。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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