業界のウワサ

欅坂46、大ブレイクの火付けは「ナチス制服騒動」だった!?

 4月6日、CDデビューから一周年を迎え、代々木第一体育館で単独ライブを開催した欅坂46。アイドルファンから、一般層からも、そしてミュージシャンたちからも支持され、異例のスピードで『NHK紅白歌合戦』に出場を果たした。

 ところで昨年秋ごろ欅坂がナチスの軍服を真似た衣装を着て、世界的に問題になったのを覚えているだろうか。実はあの一件で世間的な認知度が格段に上がったのではないかと指摘する声があるのだ。




 「そもそも人気が爆発的になった乃木坂46ファンの受け皿的に始まったから、デビュー当初からファンの総数は他(のアイドル)とは桁違いに多いんですよ」

 そう語るのはAKB48から乃木坂、そして欅坂とメジャーアイドルを渡り歩いてきたファンのKさん。欅坂の結成時からファンの移行を見守ってきている。

 2016年3月、デビュー曲である『サイレント・マジョリティー』がミュージックビデオの公開やテレビ番組での披露で話題になっていく。

 イベントなどに参加するファンの数が格段に増えたのは3rdシングル『二人セゾン』の時からである。同CD発売は11月であったが、その直前の10月22日、ハロウィーンイベントで、件の「ナチス制服問題」が起きる。

 「でも、この頃はまだ欅坂の公式サイトからの先行予約でもハズれることはなかったですよ。実際のところライブにも空席は目立ったし、行こうと思えば一般販売から誰でも行けました」(前述K氏)

 ナチスのクロワシに似た紋章が使われているとネット上で話題になり始めたのが10月末のことである。
 「”安倍首相のお友達である秋元康”を叩きたい」と、左寄りの人たちが騒ぎを大きくしたといわれているが実際のところ真相は不明である。

 ところが、この件は反ユダヤ主義の監視を行う「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」にも報告され、連日、日本のニュース番組でも報道された。

 この一件で欅坂46の世間への認知度は想像をはるかに超えるものとなった一方で、プロデューサー秋元康の謝罪で事態は収束へと向かった。そして、そのタイミングで『二人セゾン』の発売だったのである。




 「今、欅坂の人気はとどまるところを知らないですが、ナチス騒動のことでネガティブな印象を持ってる人はほとんどいないでしょう。メンバーに悪意があったわけでもないですし。運営としては騒動を焚き付けてくれた人たちに感謝してるんじゃないですかね」(前述K氏)

 国際的な問題にまで発展した炎上をも味方につけてしまった欅坂46。あの頃、欅坂を叩いていた人たちは今は何を思うのだろうか。

(四方山よもお ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像は『二人セゾン(TYPE-C)』ジャケット写真より