黒い紙が100ドル紙幣に!?国際詐欺集団が関与「ブラックマネー」

10月、大阪で奇妙な詐欺事件が発覚し、犯人が現行犯逮捕された。

詐欺に用いられたものは、なんと両面が黒く塗られた札。犯人の男性は高齢の女性にSNSで接触。彼女の前でアタッシュケースに詰められた真っ黒い札束を見せた後、一枚をとって薬品につけ、アイロンで乾かしてみせた。

すると、黒い紙幣は見る間にアメリカの100ドル紙幣へと姿を変えたのである。犯人の男性は、この黒い紙幣は特殊な薬剤で黒く染められたものであり、専用の溶液を使用することによって普通の紙幣に戻すことが可能だというのだ。




男性はこの薬剤を消す専用の溶液が非常に高額であるとして、1500万円を要求してきた。溶液分の支払いが済めば、アタッシュケース一杯の100ドル紙幣はすべて女性のものになると言うのだ。

だが、話を持ちかけられた女性は奇妙に思ってすぐに警察に相談。すると、アタッシュケースの中の黒い紙幣はすべてただの黒い紙であることが判明した。そこで警察と被害者女性はおとり捜査を行い、女性に金の用意ができたと犯人の男性に連絡してもらい、再度男性を家に呼び出した。

そして、再び男性が黒い紙を紙幣に戻してみせようとしたところで、室内に待機していた警察が現行犯逮捕した。逮捕されたのはリベリア国籍で千葉県在住のトー・アルカディア・エムダブリュー被告(35)。警察は背後に詐欺グループが存在しているのではないかとして、捜査を行っている。

この詐欺は「ブラックマネー詐欺」と言われており、日本や欧米では80年代後半から90年代前半、韓国では90年代前半に、高齢者や資産家を狙ってアフリカのナイジェリアやリベリアなどを拠点として行われていた国際的な詐欺事件であった。90年代後半の時点で、世界中で約50億ドル、約6500億円を超える被害が出ていたものであった。




小道具として用いられた「黒く塗られた紙幣」と「専用の溶液」だが、ヨウ素で黒く染めた紙幣とビタミンCの溶液であったという。これにより、化学反応を起こして塗料が消えるのだが、当然ビタミンCの溶液はそこまで高額なものではない。

この詐欺は以前注目されてから20年以上が経過したため、人の記憶や警戒も薄れただろうと考えられて復活し始めたものとみられている。他にもマネーロンダリングやビザ詐欺など、金銭関連の詐欺事件を行う犯罪グループが存在しているとされており、これまでメールや郵便を用いて勧誘していた舞台をSNS上に移したものと考えられている。

関連動画
逮捕の瞬間、一部始終 「黒い紙がドル紙幣に」と嘘(16/11/17) ANNnewsCH

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※写真はYOUTUBEからのキャプチャ

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