9月2日放送の『ドラえもん』で番組名物・しずかちゃんの「お風呂シーン」が明らかに不自然な水着を着ての入浴だったことに対しネットでは悲しみの声が相次いでいる。
一部報道では「児童買春・児童ポルノ禁止法」との関連性を指摘し、「国民的アニメでも小学生の裸になるシーンはNG」「時代の流れは変わった」と大々的に報じているが、実は『ドラえもん』の「エッチシーン」は最期の砦で、ほかのアニメ番組は上記の法律による自主規制の影響でもっと悲惨なことになっているという。
例えば、同じテレビ朝日放送の『プリキュアシリーズ』では2004年のシリーズ開始から2009年までの5年間は水着シーンすらNGとされていた。
プリキュアは毎年、夏シーズンになるとメンバーが海に行くエピソードを制作していたが、なぜか海には入らず海の家を手伝ったり、バーベキューをしたりという不自然な演出に切り替えられたりしていた(2009年のプロデューサー交代により規制緩和され現在水着シーンは放送されている)。
また、子供に人気の高いアニメ『妖怪ウォッチ』ではしずかちゃん同様、風呂場での入浴シーンは自主規制が入り、男の主人公であっても銭湯での水着着用が義務付けられていた。
しかし、製作陣はあまりにおかしい光景と思い、アニメ内で「演出の関係上、水着を着用しています」とテロップを挿入する皮肉ギャグを挿入するなど対抗策を考えていた。
このように「小学生の入浴シーン」は、ほぼ自主規制が入ることになっており、むしろ最後まで水着なしで2016年まで入浴シーンを作り続けた『ドラえもん』に対しアニメ業界では賞賛する声も高いという。
確かにひとつの名物が消えるのは寂しいが「時代の流れは変わった」というほかないのだろうか。
(文:北島あいら ミステリーニュースステーションATLAS編集部)